美味しんぼ批判は、擁護より風評を生む
思うのは、美味しんぼの事件だけ切り取ってみると、風評被害とやらを悪化させたのは美味しんぼ批判に回った人々な気がする。
美味しんぼが未だに連載していて単行本も出てるなんて、知ってる人のほうが少数では?それがなぜか今回ばかり大げさにクローズアップされて、まだ連載してたのか、って驚いた人も少なくないはず。
わざわざ批判のための批判を繰り広げて人々の耳目を集める必要はない。それこそ現場にとってはお節介というか有難迷惑って気がしてならない。
今回美味しんぼを批判してる人も、擁護した人も、煎じ詰めればイデオロギー闘争のネタとしてしか作品を見てないと感じる。
ただ、擁護するだけならば同士の結束を高める道具の意味しかない。あくまで仲間内の話だけだ。たとえば赤旗が「美味しんぼが描いている。健康被害はまだ続く」なんて主張したとして、誰が真に受けます? ソースは美味しんぼ、では共産党員ですら鼻で笑う。
村上春樹の新作やワンピースの新刊でもない限り、鼻血を何発出そうが風評の観点ではほぼ無害なんだと思う。意地悪な書き方だけれども。
ところが批判に使う場合は、鼻血を出したシーンが不特定多数(それこそビッグコミックスピリッツの発行部数の何倍もの人々に)にばら撒かれて、再び健康被害問題が蒸し返される。批判のための批判によって、問題の本質がさらにぼやける。
きっと「イヤイヤ。蒸し返すなよ。忘れてくれよ」と現場は思ってるに違いない。
この問題は、議論するのではなく忘れることこそ肝要なのだと私は思う。
オフショア開発が進まないわけ
今のIT業界って、さァ....
うちの周り(偽装請負会社)だけかもしんないけど
「面倒くさいことは儲かるとしても永遠にしないほうがいい」
みたいな怠惰というか事なかれ主義がひどいなぁって思うんですわ。
一昔前は最先端で綺羅びやかな業界だったのがもう陳腐化してて、
一種の役所みたいだなーって。無気力だなーって。
ひょっとしたら、ダラダラ仕事してても、20,30年は食い続けられるのかもしれない。
(定年を控えて、半世紀前のCソース睨んでいるなんてゾッとしないけれども。共済年金のない公務員なんてゾッとしないけれども)
思うところ、何年も前からITはやばいって言われ続けてて、
インドや東南アジアにどんどんオフショア開発持っていかれるって言われてて、
賃金高い日本人は食いっぱぐれるらしいんだけれど、
そういった空気は周りにまったく感じない。
なぜ?
「言葉が分からないから軽快な意思疎通が難しい」
「日本人にある協調性、責任感、根性。そういった良さをオフショアでは望めない」
「法的に難しい」
色々ご意見はあるだろうけれども、
まず、少なくとも、IT業界の人間に日本人の良さって無いとおもう。
協調性のある人、少ないです。(みんな黙ってPCの画面とにらめっこ。批判大好きな人ばかり)
根性のある人、少ないです。(根性出しても同じ賃金なら徒労って冷めたご意見多数)
責任感のある人、少ないです。(責任感じてたら鬱発症しちゃうわって。それはそうだけど。。)
メールで質問しても返信なし。1周間単位の放置プレイ多々。
それなら地球の裏っかわでも、Google翻訳駆使してても、意思疎通の速度は変わらんわ。
ちなみに、Wikiでオフショアの項を見ると、、、
「職業安定法第44条の労働者供給事業の禁止規定に違反するため刑事罪(1年以下の懲役)のリスクを負うことになる」
法的に難しいとのな。
偽装請負会社が無数にひしめいている当業界で、これくらいのリスクとれないとは思えないぞ。
だから思うところ、
オフショア開発が進まないってのは、
前述した「面倒くさいことは儲かるとしても永遠にしないほうがいい」があるんだと思うんですわ。
そんで、酷な話、競争がないから、若い人材をどんどん腐らせているわけで。
将来性が見えなくなってくる。
パズドラって不思議なゲーム(2)
パズドラに関連して、パソコンサンデーという番組が昔あったらしい。
今から30年前、日曜夜9時プライムタイムから小倉智昭(とくダネ!でお馴染み)
が司会。プログラミング講座というコアな話題がメイン、今では考えられない。
30年前にパソコンを持っている(当時は5万円を切るような安い
マシンなんて皆無。相場は中古車並。ビジネス用途に耐えられるほどの
性能もなく好事家のおもちゃでしかない)なんて極々少数で、視聴率を
気にしていたら日曜プライムタイムにやれるはずがない。
やっているのは「最先端」なのに、どことなく牧歌的な空気を感じる。
ともかく、そんなマイナーなものであっても放送できた当り、当時の
テレビは新しいものに真剣に目を向けていたのではないかなーと。
そうそう、少し前に爆笑問題がスマホアプリのクイズ番組をやっていたけれども
「こんなアプリ面白いよね」で終り。残りの時間は芸人さんの内輪話で
盛り上がるのみ。もう少し実のある話をして欲しいと感じた。
もし30年前
パソコンサンデーをやっていたスタッフが同じコンセプトで番組を作る
ならば、iPhoneの裏ワザ特集とかUSTREAM配信方法とか、ちょっと背伸び
した内容が盛り込まれていると思う。
どうして、今のテレビはそうしないのか?
してはダメなことなのか?
で、思ったのは
今の情報番組は「マニアックさ」を極端に嫌う感じがする。
小難しいことをなるべく見せず、
真剣に見たい一部の視聴者を切り捨てて、BGMでみる大多数に照準を合わせているような。視聴率を考えすぎて、無難な選択の行き着く先なのかも。
さて、話をもどしてパズドラ。
2400万というDL数はテレビ局にとっても魅力的だろう。
もしパズドラ情報番組をやるとして、深夜にやっても一定の視聴率を見込めるのでは?
現状、パズドラが
(パズドラ含むスマホアプリが)地上波で特集を組まれるのは極少数。
パズドラのためだけの番組なんてCSでも無い。
ちなみにパズドラというのは、一番面白いのはレベル100を超えてから。
それまでは砂を噛むようなパズルの連続。すぐ始められてすぐ面白い、という
ゲームではない。けっこうマニアックなゲームなのである。
しかしそれでも多数の人が楽しんでいる。
結論として。
良い物だったならば、マニアックでも流行となり、大勢から支持されることもありえるわけで、
そんな時代が来ていると思うのです。
でもテレビはまだ、BGMを流し続けていて、市民との意識に乖離が生じつつある。。実は勿体無いことをしてるんじゃなかろうかな、と。
そしてパズドラ情報番組をぜひ見たいんですわ。
個人的に。